SSブログ

アリストテレス [僕の意見(社会問題)]

ある講義のテスト勉強を通して、授業のレジュメを読んでいて見つけたフレーズ。

前提知識を少し。
アリストテレスは国制の形態を3種類に分けています。
1つ目が、1人の主権者による「王制」。
2つ目が、限られた主権者による「貴族制」。
3つ目が、大衆が主権者となる「ポリス制」。(財産査定制とか『国制』とも呼ばれる)

またさらに、これらが逸脱した形態として、次の3種類をあげています。
「王制」に対して、「僣主制」。
「貴族制」に対して、「寡頭制」。
「ポリス制」に対して、「民主制」。

あるべき形態においては、主権者は公共の利益を目標とします。
その点で、王や貴族たちは、貧困層が不正を犯して手に入れようとする「富」を持っているために、より全体を考えられます。そのため、(善い)「王制」が最も望ましく、「ポリス制」が一番劣悪なものとなります。

一方で逸脱した形態においては、主権者は己の利益を目標とします。
その点では、「王制」が逸脱した「僣主制」が最も悪く、「民主制」が最もマシなものとなります。

さて、予備知識はこれくらいとして、次の一節を。

というのは、僣主制は独裁者の利益を目標とする独裁制であり、寡頭制は富裕者の利益を目標とするものであり、民主制は貧困者の利益を目標とするものであって、それらのうち、いずれとして、公共に有益なものを目標とするものではないからである。

アリストテレスの「ニコマコス倫理学」より


いかがでしょうか。

なんかすごく的を射ている気がします。

「庶民」という自らを卑下する言葉を巧みに用いて自分たちだけの利益を追求しているように僕は思うんです。
消費税は最も公平な税だと思います。
所得税は、累進課税はある程度あるべき仕組みであれ、不公平感のある税だと思います。

誰が主権者であれ、「公共」であり「全体」を考えることが一番大事でしょう。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。