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就職活動とモラトリアム [僕の意見(社会問題)]

就職活動というほどでもないのですけれど、インターンの面接を通して感じたことから少し考えたことを。

もともとこういうことを書くblogですからね…
頑張っていきましょう>自分

いろいろな会社を見て、その目指しているところ、実績、社風などから自分の志望するところを決める。
しかし、選考の中でどうしても志望がそのまま通ることは稀です。

では初めから自分なりに厳選し、方向性を定め、志望動機を絞ることに果たして意味はあるのか?
最終的にはもともとの自分の志望と外れたところで、将来への展望などから消極的に選ばざるをえなくなってくる。
自分に言い訳をして、周りにも言い訳をして。
だけど生きていく為には働かなくちゃいけない。

そうやって選んだ仕事を一生通して続けていく…(これは本当に現代の特徴だと思いますが、続かない人も多くなっているようですが。)
学生生活の間と違って、3年とか4年という制限がないわけです。
これはとてもとても、しんどいと思います。

果たしてそんな人生楽しめるでしょうか…
どこかに必死で自分を慰める楽しみを見つけて、細々とやっていくしかないのでしょうか。

なんてすごく否定的に書いてますが、今回言いたいことはそんなことではありません。

こういったことを考えていて、あるときふと思い出したこと。
以前たまたま見ていたテレビで、カカオの栽培をしているアフリカの子供たちの生活を扱っていました。

彼らは、自分たちが育てているカカオがチョコレートになることすら知らず、チョコレートを見ることもなくひたすら農場主のいいなりとなって日々働いています。すべては生きていく為。ご飯を食べるためです。

こういったとても偏った視点からの番組の作り方をどう感じるかはとりあえず置いておいて。

それと比較して、僕らの感じていることはなんて贅沢なんでしょう。

そもそも、学生生活というものが存在することが、就職活動という名のもとに「やりたい仕事」、「自分に向いた仕事」を探すなんてすごく贅沢なことだと感じたんです。

本来(この言葉は少しずれているかもしれませんが)、働ける体になった時点で働くのが歴史の中での我々の生活なのではないのでしょうか。

その点で、大学全入時代とはなんということでしょう。
先進国の未成人がほぼ全員20年に渡って、自分のしたいことを探し、やりたいことを好きに出来ているとは。

逆に、その中でそういったことが出来ない環境にいる人たちももちろんいるわけで。そのギャップが彼らにはとても辛いでしょう。

だけど、どちらにせよ贅沢なこと。

ただ、これは以前から感じていることなのですが、
日本と言う国では100年、いや50年前までは子供から働いていたのでないでしょうか?
なぜここまで変化したのでしょうか。

もちろん、それまでに積み上げていたものや、環境要因も大きいでしょうが、文化を犠牲にしてでもここまで来れたのはとてもすごいことなんだな、と思います。
そういった意味では東南アジア諸国なんかは将来の展望は明るいでしょう。しかし少し出遅れたことで上から押さえられてしまう可能性もありますが。

これも本論からずれていますね。

とにかく、今回言いたかったことというか、感じたことは、
学生生活を終えるまでの20余年てすごく贅沢なものなんだな、ということ。
そして就職活動という行為それ自体も。

やはり労働と人生の楽しみは分けて考えていくべきなのでしょうか…


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パキちゃん

私もそのTV番組を子どもと視ていました。
無類のチョコ好きの母娘なもので、肩身が狭く感じたものです。
と、このことは私も置いといて;

確かに、搾取されて貧困の中に生きることを余儀なくされる人々の視点に立てば、
社会に出るまでの間「自分のしたいことを探し、やりたいことを好きに出来る環境にいる人たち」は何て贅沢なのでしょう。

でも例え贅沢であっても幸福とは限らない、とも言えるような気がします。
うまく言い表せないですけど・・・^^;

好きなことをしていて楽しいのは当然ですが、
楽しいことだけやり続けていても虚しさに囚われますし。。。

人生とは、人間とは不思議なものですね。
by パキちゃん (2006-08-09 23:00) 

ナガサキ

>パキちゃんさん

コメント&nice!ありがとうございます。

遅くなってしまってごめんなさい。
旅行に出ていました。

僕もチョコがすごく好きなので複雑な気持ちになりました。

仰るように、恵まれていることに因る人生の苦しみも多くあるでしょうし。僕はそれは皇室の方々に感じますが。

本当に不思議なものだと思います。

ただ、今回こういったことを考える中で、自分の両親のことについても考えたりして、自分の中では一歩成長があった気がします。

どういう道を選ぶにせよ、少しずつ決断をしていくべき時なのだと感じます。童心と甘えを混同しないようにしなくては。
by ナガサキ (2006-08-15 22:10) 

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