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All or None [僕の意見(人生観)]

僕の専門は、神経生物学(neuro biology)とか神経科学(neuro science)と呼ばれる分野です。
また、手法に注目して呼ぶ時は、電気生理学(electrophysiology)とも呼ばれます。

まぁそんなことはともかく、高校で生物を履修された方はわかると思いますが、
神経における情報伝達の方法として、活動電位というものがあります。
(活動電位についてはこちらをご覧下さい。僕はすごく大雑把に言えばここに書いてあるようなことを研究しています。)
この活動電位の性質の一つに、「全か無かの法則(All or None law)」というものがあります。
残念ながら上にリンクを紹介したwikipediaにはそれについての記述がありませんが。

簡単に言うと、活動電位と言うものは、起こるか起こらないかの二択である、ということ。
すなわち、起こる時はその大きさは常に一定であり、中くらいの大きさで起こる、ということがない、ということです。

さて、一方で。

国境の南、太陽の西

国境の南、太陽の西

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/10
  • メディア: 文庫

最近この本を読みました。すごく面白かったです。
村上春樹では、有名な某作品にすごく似ているのですが、少しだけ違った味わいも込められていて、面白いと思います。

この中の登場人物の台詞を引用します。

「私には中間というものが存在しないの。私の中には中間的なものは存在しないし、中間的なものが存在しないところには、中間もまた存在しないの。だからあなたは私を全部取るか、それとも私を取らないか、そのどちらしかないの。それが基本的な原則なの。」

この台詞には少し前後がありますが、それは省略します。
状況の背景としては、妻子ある男に対して、ある女性が言った台詞です。

これもつまり、All or None。

僕の友人にこれとほぼ同じことを言っていた方がいます。
その人の言葉からピンポイントで引用すると、
「女の子はね、自分だけを見て欲しいの。」
というものです。

さて、ここからが本題なのですが、
恋愛は、男女関係はAll or Noneなのでしょうか。
そうあるべきなのでしょうか?

僕の印象としては、女性にAll or Noneと感じる人が多く、男性にそんなことはないと感じる人が多い気がします。

かくいう僕も、そんなことはないと感じています。

確かに、恋愛においてはそうあるべきだと思います。(いろいろ気を散らさない、ということ。)
しかし、パートナがいるから、大切な人がいるからと言って、交友関係においてまで異性を排除してしまったら、人間の幅が狭くなってしまうんではないでしょうか。

まぁ、何度か書いた話ですし、誰でも考えることなので今更って感じですが。

で終わるわけでもなく(笑

実は最近、それ(All or None)でもいいのかな、というか、それもありなのかな、と感じている自分もいます。
もちろん、交友関係が狭まってしまうのはものすごくもったいないことだと思います。
いろいろな可能性もなくなってしまうし。

だけど、それを超えて、どうしても側にいて欲しい人がいるというのも素敵かな、なんて。

とは言っても一時的な気の迷いだと思うので、この調子で恋愛したら絶対いいことないですが。

久しぶりに一個前の記事と重ねて、ちょっと恋愛チックな話でした。


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コメント 2

いと

恋がしたいです!
彼女ほしいです!
by いと (2007-04-29 01:01) 

ナガサキ

>いと

頑張って下さい(笑
by ナガサキ (2007-05-08 08:54) 

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